たいしくん。

先日、久しぶりに味スタに行った。
先シーズンは結局いちども行くことなく、ソシオチケットは大半がただの紙切れに(一部は会社の人にゆずって観に行ってもらったが)。

今シーズン、1戦目・2戦目はいずれも大敗。ネットで途中経過をチェックしながら身悶えていた。でもこの日は何となく勝てそうな予感を抱きつつ、原チャリでスタジアムへ。所要時間35分。電車で行くよりも短時間ですみ、経済的にも安上がり♪

スタジアム到着は試合開始直後。(あ〜、ゆるねば歌い損ねちゃったのが残念。)予想以上の観客で、びっくり。なんとか空席を見つけて座った。

天気がよくて、絶好の観戦日和。試合は期待通り1−0で勝利。しかも得点が、大好きなハニュー。大満足で、試合後の選手挨拶を待っているときに、そのコールを聞いた。

「たいし・たいし・たいし!!!」

試合前の選手紹介を聞き逃したので、彼がベンチ入りしていることを確認していなかったが、たぶんいるだろうとは思っていた。そして、ああ、元気でいるかなぁ、西が丘にみんなでサッカー見に行った頃が懐かしいなぁ、なんてしみじみと思ったりしたのだが、試合終了のときにはそんな感傷もすっかり吹っ飛んで勝利の喜びに浸っていた。

そんなとき思いがけず、聞こえてきた「たいし」コールに胸が熱くなった。東京のゴール裏はたいしくんのことを忘れていないんだ、と思ったら、なんだかとってもうれしくて切なくて泣きそうになった。

東京にいる間、ずっとサブだったたいしくん。この日も彼がピッチでプレイすることはなかった。彼の年齢を考えると、この先、トップチームで公式戦に出る日は来ないかも知れない。でも、彼はこれからも真摯にサッカーを続けていくだろう。1999年天皇杯初芝橋本戦、途中出場した彼が、とてもうれしそうに元気よくピッチに出てきた姿を今も思い出す。

彼のこれからの人生が、幸せで充実したものであることを心から祈って、スタジアムを後にした。

(※同じ内容の日記をmixiにもアップした)