ワインとかケーキとか。

体調がよくないと言いつつも、3杯目も最後まで飲んでしまったワイン。語彙がなくて、どのようにおいしかったかうまく表現できないのが残念。
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SAVIGNY-LES-BEAUNE LES SERPENTIERES 2000 SIMON BIZE (赤)
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何年ものかは、ちゃんと覚えていないので、違ってるかも。
サービスしてくれた方は「ジャムのような香り」と表現されていたが、ジャムはイチゴ系のジャム。それも、瓶詰めにされて売られているジャムと言うよりは、生のイチゴやラズベリーから作ったばかりのフレッシュなジャム。そして、口に含むと、そのさわやかな香りとは裏腹に、渋みが効いている(体調のせいか、喉にも結構効いた!)。その渋みが、気持ちいい。そして、指摘されるまで気付かなかったのだが、酸味もあるらしい。

カクテルを注文するときには、「フルーティですっぱいカクテルを」というリクエストをするくらい、フルーティな酸味は大好き(でも、酢をそのまま飲みたいとは思ったことがない。レモン汁はそのまま飲むのは大好き。レモン多めの自家製ドレッシングなども残ったら飲んでしまう。)なので、きっとワタシの口に合っていたのだろう。

このワインがその日の一杯目のワインだったら、たぶん、もっともっと幸せな気分を味わえたのではないかと思うと、すごく残念。お通しで出てきた、ほうれん草と帆立ひも&エビの和え物も、口にするとゴマの風味が上品に広がって、とてもおいしかったのだが、それを完食できるだけの腹の余裕がなかったのがさらに悔やまれる。

そして、デザートはガトーショコラ。これはおみやげにいただいた。翌日、よつ葉の生クリームをかるくホイップしたものを添えて、コーヒーと一緒に食べた。持ち帰った状態は、スーパーの白のレジ袋の中でアルミホイルに無造作に包まれているだけ。アルミホイルを開くと、一見しただけだと「焼きおにぎり?」と見間違うような素朴な焦げ茶色のかたまり。

しかし、「人間見た目じゃなくて中身が大事」という言葉が、まったくその通りと思えるほどの、すばらしい味。ワタシも昔は自分でチョコレートケーキを何度も焼いたことがあり、その度に、自分の作るケーキはなんておいしいのだろうと思ったものだが、このガトーショコラには負けた。

ケーキを手作りしたことのある方なら、覚えがあると思うのだが、自分で作る場合は、そこそこいい材料だけを使って作るので、分量を間違えたり、よほど不器用だったりしない限りは、かなりおいしいケーキが焼ける。チーズケーキやチョコレートケーキは、あまり難しいワザを使わなくてもよいし。

このケーキを食べて「プロの味は違う!」と思ったのだが、「プロの味」ということ以外にも、もっと別の何かを感じるおいしさだった。さて、それはいったい何なのかと言われると困るのだが、ケーキの由来、あるいは食べているときのシチュエーション、はたまた、作り手の「気」などなどいろんな要素が複雑に絡み合っているのかも知れない。

一緒に食べたムスメは、「こんなおいしいケーキ、初めて食べた!!」と感動していた。

というわけで、今の仕事が一段落したら、自分でチョコレートケーキを焼くことにしよう。そうしよう。

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Special thanks to ________ さん。ごちそうさまでした。またよろしくお願いしま〜す(笑)。