カボチャの煮物。

生協への注文を電話でするハメになり、カタログを見ながら目に付く品を適当に頼んでいたら、末ムスメが身を乗り出してきて、自分の食べたいものを言うので、ついついそれも頼んでしまった。それが一週間前。そのときに頼んだものが今日届いた。

丸ごとのカボチャがムスメが希望したものの一つ。さっそく、煮ることにする。頭と尻の堅い部分を切り落として、半分に切って種をくりぬく。種は捨ててしまったのだが、時間に余裕のあるときは、これをキレイに洗って干して、煎って食べたこともあったなぁと遠い過去を振り返りつつ、食べられるものを捨ててしまう罪悪感にチクチクと心を痛める。せめて庭にまいてみるかなどと心の中で葛藤しつつも、そう言う思いを断ち切るようにディスポーザーのスイッチオン。全ては水に流れてしまう。

カボチャを、適当な大きさに切って、出汁を煮立てる。出汁を煮立てるのに思いの外時間がかかりそうな気配だったので、カボチャの面取りをする。この面取り、おいしい煮物を作るのには必須だと思うのだが、いつもは忙しいのをいいことに手を抜いてやらない。面取りしてできる細切れのカボチャの使い道に心を悩まさねばならないのもいやだし。でも、今日はやってみた。そして、カボチャのかけらたちは種と同じくディスポーザーの中に消える。

煮立った出汁に醤油・みりん・砂糖で味をつけてカボチャを入れる。さらに、固めに炊いた小豆も入れた。弱火で20分くらい煮てできあがり。できた煮物はとてもおいしかった。1個分まとめて煮たから明日の分もあるだろうと思っていたのに、売れ行きがよくて完売。久しぶりだったから、余計においしく感じたのかも知れない。よかったよかった。

でも、どうせ手間をかけるのなら、種と切れ端もなんとかすべきだったという気持ちが、心の片隅にしこっている。

この切れ端が大根を面取りしたときのものなら、皮と一緒にきんぴら風の炒め物にするのだけれど、カボチャの皮&かけらでも同じようにできるだろうか。今度挑戦してみようかな。